ゲットバッカーズ 二巻

大金持ちの政治家、大滝詠一郎。
彼の依頼は、運び屋によって移送されている最中の『匣』を取り戻して欲しいというものだった。
運び屋として敵方に雇われているのは、『レディポイズン』工藤卑弥呼、『ミスターノーブレーキ』馬車號造、
そして『ドクタージャッカル』赤屍蔵人の三名。
毒香水(ポイズンパフューム)を使う卑弥呼や、どこからかメスを取り出し切りかかって来るジャッカルを相手に
大変な苦戦を強いられるゲットバッカーズだったが――

この2巻では、後々まで幾度となく目にしていくであろうキャラクターが初登場となる。
蛮と『ワケアリ』らしい卑弥呼や、殺人マニアと呼ばれるドクタージャッカル。
いずれも魅力的なキャラクターである。
彼らに比べるとどうにも影が薄くなってしまいがちな馬車も、なかなかいいキャラだとは思う。
『戦うオンナノコ』が好きな人は多いと思うが、そんな人もグっと来るんではないかと思われる。
蛮に兄を殺された、そう思い込み『殺してやる』と憎しみの込められた眼差しを向けてくる卑弥呼。
この先、卑弥呼と蛮がどのような距離で生きていくのか。そんなことも本作の気になるポイントの一つではないだろうか。
香りを扱う魔女、なんとも神秘的な響きではあるが、やはり卑弥呼も人間臭さが強いキャラクターである。

そんな人間らしさの塊のようなキャラクターの中で、唯一、理解に苦しむのが『ドクタージャッカル』かな、と私は思う。
とはいえ、彼もまた、人間でしかないのだろう。そう思うと、彼の人となりには非常に興味が湧いてくる。

素敵なキャラクターと、魅力あふれるバトルシーン。
たまには、そんな光景に憧れたりもするのである。

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